治療ポリシー
依存性薬剤(睡眠薬・睡眠導入剤・抗不安薬など)
に頼らない治療とは
日本国内では、〈依存性のある薬剤〉つまり
◆ ベンゾジアゼピン系薬剤
◆ バルビツール酸系薬剤
◆ これらと同様の作用を持つ、その他の薬などに分類される、
○ 睡眠薬(睡眠導入剤を含む)
○ 抗不安薬
が、長期間・漫然と、しかもしばしば多量に処方され続けています。
◇ 心療内科・精神科領域では、患者さんのほとんど全員に対して。
◇ それ以外の科(内科・外科・整形外科…)でも、非常に多くの患者さんに対して。
国際的に見ても、このような国は他にないようです。
この文章を御覧のあなたのお薬はどうなっていますか?
あなたの御家族・御友人のお薬はどうでしょうか?
ベンゾジアゼピン系薬剤(類似薬含む)は、「軽い薬」「お酒より安全な薬」などと
言われながら処方されていますが、
実際には、治療中にこれらの薬そのものへの依存症を引き起こします。そしてそれだけでなく、
● 意図的な過量服薬(オーバードーズ:OD)を起こしやすくさせる
● 症状の再発を引き起こしやすくさせる
● 日中の注意力・判断力を低下させる
など、順調な回復を邪魔する有害作用がみられます。
またバルビツール酸系薬(合剤のベゲタミンを含む)は、依存性も強い上に、過量に服薬すると
死亡する危険の高いものです。
当院では、これらの薬剤に頼らない治療を推進しています。
それに向けて、患者さん御自身にも、各種の御協力をお願いしています。
漢方治療
漢方を中心とした処方を行っています。症状に応じて、合成薬も処方します。
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬・抗不安薬など、依存性薬剤の漫然使用はしません。
抗うつ薬の安易な処方はしていません。
「治す主役は自分自身です。」
人間・動物などはけがや病気を治そうとする力機能を生まれながらにして持っています。
これが「自然治癒力」です。
漢方薬を用いた療法は、それを最大限に引き出すことができます。